ファイナンシャルプランナー

終身年金VS確定年金|結局どっちがいいの?

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年金にはいくつか種類がありますよね。
今回は個人的に年金をつくる「個人年金」の中の
「終身年金」と「確定年金」についての違いをまとめます。
大きくいえば、「年金をいつからいつまで受け取るか」という違いです。
それぞれのメリットデメリットを知った上で受け取り方を決めましょう。
 

終身年金とは

終身年金は被保険者が生きている限り、年金を受給できる保険です。
長寿大国の日本では、魅力的な商品かもしれません。
男性より寿命が長い女性の方が保険料は高くなります。
保険料払い込み中に死亡した場合は、
保険料払い込み相当額が死亡給付金として支払われます。
保険料払い込み中に解約した場合は、
払い込み相当額より少なくなる可能性があるので注意が必要です。
保険料は確定年金よりも高いです。
日本人は長生きする可能性が高いため
保険会社はその分のリスクを見込んで保険料を高く設定する必要があるためです。

 

確定年金とは

確定年金は被保険者が生きているかどうかにかかわらず、
約束された10年などの一定期間、年金を受け取ることができる保険です。
万一、受け取り開始前に死亡した場合は死亡給付金を遺族が受け取り、
受け取り期間の途中で死亡した場合は
約束された期間の年金か一時金を遺族が受け取ることができます。
保険料は終身年金よりも安いです。
保険会社にとっては、年金を支払う期間が確定しているので、
終身年金に比べれば安く設定ができるのです。

 

それぞれのメリット・デメリット

【終身年金】
・メリット
 生きている間一生涯にわたって、公的年金にプラスして年金が受け取れるので、
 老後への安心感が大きいです。
 また、毎月一定額の年金が一生涯なので、老後資金計画や管理が簡単です。
 一定の要件を満たした個人年金保険の保険料は個人年金保険料控除の対象となり
 支払保険料の金額に応じて所得税や住民税が安くなります。

・デメリット
 保険料は確定年金に比べて相当高くなります。
 一生涯年金が受け取れるところがメリットでしたが
 もしも早く亡くなってしまった場合は、支払った保険料よりも
 受け取る年金が少なくなる可能性があります。
 もとを取るには、30年以上かかります。
 そして、保険会社が破綻した場合やインフレになれば
 約束した年金額が減らされたり、受け取れなくなってしまったり
 今のお金の価値と、将来のお金の価値が変わってしまって
 年金の価値がなくなる可能性があります。

【確定年金】
・メリット
 受け取り期間は5年、10年、15年など予め決められた年数、
 決められた年金額を受け取れるのでライフプランが立てやすいです。
 被保険者が亡くなった場合には、残りの年金額を遺族が受け取ることができます。
 終身年金タイプよりも保険料が安いです。

・デメリット
 受け取り年数・金額が決まっているので、その期間や金額を越えて
 受け取ることはできません。ですので、その分の貯蓄はしておく必要があります。

 

まとめ

確定年金と終身年金のどちらで受け取るのが正解なのでしょうか?
違いは受け取り方法(年数)ですから、自分の寿命にあわせて決めるのが正解です。
・・・といっても、自分が何歳まで生きるのかはだれにもわかりません。
でも決めなくてはならないので、
それぞれの特徴で考えるしかありません。
長生きリスクを考えるなら、終身保険。
安定して一定期間年金を受け取るのであれば、確定年金。
また、亡くなると遺族も残りの額を受け取れないデメリットがある終身年金ですが
一定期間は年金受け取りが保障されている「期間保障期間付終身年金」というものもあります。
こちらを選択することで、リスクの軽減になりそうです。
が、保険料は確定年金よりもはるかに高いです。

「じゃあ結局老後のお金はどうしたらいいの?!」
とここまで読んでいただいた方の中には混乱してしまう方もいるでしょう。
”老後のお金を受け取る選択肢のひとつ”としての「個人年年金の終身年金と確定年金」です。
つまり、老後のお金は別の方法でカバーする方法もあります。
退職後も再就職して収入を得たり、定期預金などの積立商品を活用したり・・・。
先のことを考えなくてはいけませんが、今のあなたの生活がもちろん大切です。
今の生活に見合わない保険料を払うことが正しいとは思えません。
あなたにぴったりの老後のお金の作り方・貯め方・受け取り方は何でしょうか。
専門家に一度相談してみるとなにかみえてくるかもしれません。

 

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