税金

今更聞けない?!住民税について

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引越しをした経験のある方の中には
「この地域、住民税高いな〜」と思った方もいるのではないでしょうか?
それって、違うんです。
何気ない会話の中で
近くに住んでるのに、友人と住民税が違っていて
焦ったりした人も中にはいるかもしれません。
「騙されてる?!」
そんなこともありません。
そんな、よく考えてみるとちょっとよく分からない
住民税について簡単にまとめたいと思います。
 

全国一律10%な住民税

引越しをして住民税があがった!ということは
ただの偶然です。
どういうことかと言うと、
住民税は、【全国一律10%】と決められているからです。
つまり、この地域が〜という訳ではなく、
日本中どこでも税率は同じなのです。
ではなぜ、引越ししたら、住民税が高くなった!
と感じるのでしょうか?

 

勘違いしてしまう理由

勘違いしてしまう理由は、
所得税と違って住民税は、
【昨年の】所得に基づいて計算されるからです。
厳密にいえば、
一年前の1月1日から12月31日までの所得に基づきます。
つまり、地域が変わったから住民税が高くなった!
と感じた人は、
昨年の所得が上がっているということですね。
その時期がたまたま引越しとかぶった。
ということが、勘違いをしてしまう理由です。
なので、近くに住んでいる友人や家族と
住民税が違っていてもおかしいことはないのです。

ちなみに所得税は、
【今年の】1月1日から12月31日までの分を
いま払っているのです。
簡単にいえば、先に予想して納めているのですから
実際はもっと安くでよかった、ということもあります。
それが確定申告でわかり、多く支払い過ぎていた分は
あとから還ってくるのです。

 

サラリーマンと自営業で異なる点

前述した確定申告は
サラリーマンの人は自分ですることはないので、
住民税についても所得税についても同様
税金の金額が変わっていても
気付かない人もいるのではないでしょうか。
しかし自営業の人はそうもいきませんので
確定申告をしなければなりません。
その確定申告をすることで
今年の住民税がいくらなのか確定します。
スケジュール感としては、
(わかりやすいように昨年と今年という表現をします)
昨年12月末に帳簿を締めて、今年の3月までに所得税の確定申告をし、
今年の6月に住民税の納付書がきます。
なので、今(8月)払っている住民税は、
昨年の1月1日から12月31日までの所得に基づいて
計算されたものです。
また、今年の所得に対する住民税の支払いは
来年の6月から再来年の5月まで、となります。

サラリーマンと自営業の方との違いは
支払い月です。
サラリーマンの人は年間の住民税を12ヶ月で割り
毎月お給料から天引きされていると思いますが
納付書で金融機関やコンビニで納付する自営業の方は
年間の住民税を4回で割った額を
6月、8月、10月、1月に支払います。

 

まとめ

改めて誰かが教えてくれる訳では無い
税について。
自分から触れていかないとわからないことも多いですよね。
ふと友人と会話していて知らなかったことを知ることもあるでしょう。
今回は、そんな今更聞けない?ような
住民税についてまとめました。
地域によって金額が異なるのではなく、
昨年の所得で計算された額の10%を支払っていることがわかっていただけたかと思います。
もしも、サラリーマンからフリーランスに
思い切って転換した人は
前の所得が高いと住民税の支払いが痛手になることもありますので
会社をやめて独立を考えている人は
住民税の仕組みについて
事前に理解しておいた方がいいと思います。
もしもまだ疑問がありましたら
お気軽にご相談くださいね。

 

 

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