「借金」と聞くと、頭ごなしに「嫌なもの!」「してはいけないもの!」と
マイナスの声が聞こえてきそうですが、
実は借金にはしてもいい(した方がいい)ものがあります。
「借金をした方がいい?どういうこと?」と思われるかもしれませんが
もちろんしていいのは「いい借金」と呼ばれる方のものです。
では、「いい借金」とは?逆に「悪い借金」とは?
簡単にまとめたいと思います。
悪い借金とは
悪い借金とは
「消費のため」の借金です。
つまり、月々の生活費や遊びに使うお金が足りないから借りるというもの。
例えば暴飲暴食を金利の高いクレジットカードのリボ払いですることなど、
金利がかかる一方の借金です。
このような借金は前向きな借金とは言えず未来にいい影響が残る借金ではありません。
それによって何かプラスの収入が得られるということはないですよね。
そのような時はお金を借りて一時的に補うよりも
家計を早く見直して抜本的な対策をすることが先決です。
いい借金とは
逆にいい借金とは何でしょうか?
それは、「お金を生むため」の借金のことです。
つまり、未来にいい影響が残るための前向きな借金です。
たとえば、身近な例でいうと、資産を購入するための借金。
代表的なものは「住宅ローン」などが挙げられます。
こうしたものは確かに借金ですが、
「家という資産を購入するため」であり、
「不動産」という資産を手にしているわけです。
また、大学に行くための「奨学金」も前向きな借金です。
大学を卒業することで良い仕事につくことができる可能性が上がるためです。
そして起業のための銀行借り入れ。
その経営に必要な設備や商品を揃えたりするのには、手元資金が必要となります。
個人が行う不動産賃貸業だと、少ない自己資金に対して
数千万・数億円単位の設備投資が必要となり
ほとんどの場合において借金が必要です。
しかし、返済にはその事業の賃貸収入があるので
うまく回すことができれば最後にはさらに、不動産という資産が残ります。
一般的に、企業の自己資本率は3割もあれば優秀だといえ、
借金の合計が資産の7割ほどあっても全く問題ないです。
個人の賃貸事業は借金あってのビジネスモデルなので、
最初はフルローンでも十分です。
しかし、前述した
一般的に前向きな借金とされる「住宅ローン」が
悪い借金に様変わりしてしまうケースもあります。
毎月の返済額が収入を上回っているようであれば、利益を生まない「悪い借金」となります。
返済に関して安易に考えて契約してしまうと結果的に悪い借金となってしまいます。
契約は慎重に、専門家の話を参考にしながら行ってください。
いい借金の見極め方
誰もがいい借金だけをしたいもの。
その見極め方はあるのでしょうか?
簡単にまとめます。
・金利の低い借金
いい借金の第一条件は金利が低いことです。
そんなの当たり前と思うかもしれません。
しかしお金に困っている時は正しい判断がしにくい場合があります。
個人ができる借金の中では、住宅ローンの金利が比較的低いです。
1%代で借りれることもあります。また銀行からの借金や社債なども
基本的には低金利です。
しかし、消費者金融のカードローンの金利は15〜18%が基本です。
できればしたくない借金ですよね。
・審査が厳しい借金
審査を厳しくする理由は、絶対に返せそうな人に
返せそうな額だけを貸すためです。
そうすれば、貸した側にとっては貸し倒れが起きにくくなりますので
低い金利でお金を貸すことができるのです。
この面でいっても、住宅ローンは
非常に厳しいのでいい借金といえるでしょう。
・価値があがる可能性がある借金
例えば、経年劣化でいうと、
建物や車は劣化しますが土地や株式などは基本的に経年劣化しません。
景気などの要因に応じて価格が変動し、価値があがる可能性もあります。
もしも経年劣化しないものを借金して手に入れられれば
いざという時もそれを売って返済に当てることができます。
まとめ
今回は一般的な、いい借金と悪い借金の違いをまとめました。
お金を生み出す借金はいい借金とお伝えしました。
簡単にいえば、毎月10万円を借金返済のために払っても
その借金で買った資産から毎月15万円を得れば
借金をすることでお金が増えることになります。
「借金は悪いものだ!」として何でも排除するのではなく
資産運用のためのひとつの選択肢として、あるんだと思って頂ければ嬉しいです。
借金をすることは、あなたの人生設計において鍵となります。
「自分が今から始めようとしていることは、今後の人生において正しい選択なのか」
そんな風に少しでも不安な方はぜひご相談ください。
残念ながら、私は占い師ではありませんのでその選択が正しいとは言い切れません。
しかしお金のことに関する人生設計についてなら、アドバイスできます。
あなたがお金のことで悩むその労力や時間をを少しでも軽くすることはできるでしょう。
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