貯金

定期預金から一歩踏み出す!個人向け国債

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個人向け国債に関しては、こちらの記事で既に書きましたが
ここでは定期預金との違いやどんな人に個人向け国債が合っているのかを説明していきます。

個人向け国債と定期預金とのちがい

個人向け国債は、1万円から買える、ほとんどの金融機関で買える、
株式や投資信託のような相場変動のリスクが無く安全に運用できる、
購入額は1万円からとなっていることから
初心者でも資産運用のハードルが低いといわれているものです。

一方定期預金は、預け入れから一定期間お金を引き出せないですが、
一般的には普通預金よりも金利が高く設定されているものです。

個人向け国債と定期預金は、利息が受け取れること、
満期が来た時に、最初に払い込んだお金が戻ってくること、基本的に元本保証
という点で共通しています。

じゃあどちらを選べばいいのでしょうか。
利益のことだけ考えると、利息が高い方を選ぶべきですよね。つまり金利が高い方です。
しかし、ここで個人向け国債と定期預金とのちがいがあります。
それは【中途解約の時のルール】です。

個人向け国債は、発行から1年経てば、必要な金額だけを1万円単位で中途解約できます。
その際、直前2回分の利息を返す必要があります。

定期預金では、必要な金額だけでなく、ひとつの定期預金をまるごと中途解約することになります。そして預入時にさかのぼって中途解約利率というたいへん低い金利が適用されてしまいます。
これは解約時期や金利状況にもよりますが、普通預金に預けていた金利くらいしか受け取れないということです。
満期を迎えての解約であれば別ですが、途中解約すると預け入れていた期間が無駄になってしまいますよね。

個人向け国債が向いている人は?

ちなみに個人向け国債は、次のような人に向いています。

【数年後にまとまったお金を使う予定がある人】
個人向け国債は基本的に元本割れがありませんので、
数年後の教育資金など、使用時期までに絶対に減らしてはならないお金の預け先に適しています。

【使用目的は決まっていないが、急な出費に備えておきたい人】
満期が来る前でも必要な分だけ中途解約することが可能なので適しています。

【いままで預貯金しかしたことがない人】
初めて預金以外のものに挑戦してみる方に適しています。
元本割れはなく、株式のように時期を見計らって売買するなどの難しさもありません。
満期まで持っているだけでもいいのです。

【資産運用に慣れている人】
一方、株式投資などをたくさん行っている人も、全財産をリスクの高いものに投じるわけにはいきませんので、増やしたお金を守るために、安全性の高い個人向け国債は適しています。

まとめ


個人向け国債は3種類あり、
・満期が10年の金利が半年ごとに見直される「変動10年」
・満期が5年の満期まで金利が変わらない「固定5年」
・満期が3年の満期まで金利が変わらない「固定3年」
です。

10年間ずっと使わずにいる予定のお金なら、どれを選んでもいいとはおもいますが
そうでないかもしれないと思うなら、あなたにあったものはどれかを考えなければなりません。
基準は「期間」と「金利」です。

もしも10年経つ前に使う予定が決まっているなら、中途解約のペナルティーがかからないように、固定5年や固定3年を利用したほうがいいかもしれません(金利動向によっては変動10年の中途解約のほうが良い場合もあります)。
6年後に使う予定のお金なら、「まず固定5年を購入し、満期が来たら1年の定期預金に預けかえる」
または「固定3年を購入し、満期が来たら再度固定3年を購入する」などの方法が考えられます。

また、金利に関して言えば
・金利が低い時には期間が短いものや変動金利型のもの
・金利が高い(ピークの)時には期間が長めの固定金利型のもの
というのが基本です。
そうはいっても、金利の予想は簡単ではありませんので
変動10年と固定5年または3年を両方買うことや、
あるいは個人向け国債だけでなく期間が異なる短めの期間の定期預金も一緒に利用するなど、
「期間の分散」をしておくと、金利動向に対応しやすくなるでしょう。

 

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