老後の資金

老後のお金の助けに?!リバースモーゲージとは

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リバースモーゲージというのをご存知でしょうか?
聞きなれない人も多いかもしれません。
しかしこのリバースモーゲージ。
老後の生活の助けになるものです。
もしも将来のお金のことで不安がある方は
知識として頭の片隅で知っておくといいと思います。
しかし、その一方で大きなリスクも伴うものです。
デメリットもしっかりと頭にいれていてください。
 

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとは、自宅不動産を担保にして毎月年金を受けられるもので、
しかも借入残高を返済するのは
死亡時などの契約終了後に、担保とした自宅不動産を売却したり、預貯金や保険金で返済をしたりできる制度です。
「年金だけでは生活はできても贅沢はできない。」
「お金に困っているけれど家を売って賃貸に住むのは嫌!」
「せっかくがんばって購入した念願のマイホームだから、自分達のために使いたい。」
という高齢者の方が増えているので、つくられた仕組みです。

 

リバースモーゲージの仕組み

前述の通り、自宅を担保にお金を借りるということになりますが、
昔から不動産を担保にお金を借りる仕組みとしては、不動産担保ローンというものがあります。
それとリバースモーゲージの違いは
月々の元金返済は不要であるという点です。
どういうことかというと
リバースモーゲージは原則として利息のみ毎月支払うケースが多いのです。
(※取扱金融機関等によっては、月々の利息の支払いを要せず、
借入金に加算する方法もありますが、利息の複利効果で返済すべき金額が増えてしまうため、注意)
 

具体例

たとえば、相続人になり得る人がおらず、将来相続財産を遺す必要がなかったり、
相続人になる人はいるが、財産を遺さないことに全ての人が同意していたり、
事情によってお金が必要だけど自宅不動産に住み続けたいなどの人たちは、
リバースモーゲージを考えてみてもいいかもしれません。

その場合たとえば、2000万円の自宅不動産を将来売却することを約束して
その代わり1000万円の借入をします。
そうするとその借入金1000万円に対する利息(年利率3%だと月2万5千円)を毎月支払うことになります。

 

リバースモーゲージのデメリット

条件に当てはまる人にとっては、なんだか魅力的なものに思えてきましたが、
デメリットはないのでしょうか?

・マンションは対象外が多い
 対象となる住宅は基本的に一戸建てで、マンションは対象外のところが多く、地域の制限がある場合もあります。
 基本的には土地付きの一戸建てが対象。(金融機関によっては、地域によりマンションでも利用可能な場合もありますが、
 数は少ないといえますので金融機関に事前によく確認しておく必要があります。)
・推定相続人の同意が必要
 利用にあたり推定相続人全員(子供など)の同意が必要になります。
 相続人である子どもが拒否する場合などは利用できないことがあるので注意が必要です。
 
・「長生き」、「金利上昇」、「不動産価格下落」などのリスクがある。
 長生きすればするほど融資額が大きくなりますので、将来の返済額も大きくなります。
 長生きして生存中に融資枠を使い切ってしまうことも考えられます。
 また、リバースモーゲージの融資の適用金利は基本的に変動金利の場合が多く、将来金利が上昇すると返済額が膨らむ可能性があります。
 さらに、担保となる自宅の評価は定期的に見直され、評価額が下落して融資限度額を割り込んでしまうと、
 場合によっては一括返済を求められることもあるので注意が必要です。

 

まとめ

リバースモーゲージは、自宅を所有している現金収入が少ない高齢者世帯が
住宅に住み続けながら収入を確保する手段であり、
一方で大きなリスクや欠点もいくつかあります。
またリバースモーゲージを始めると現預金が増えて、豊かになったように感じる場合もありますが、
あくまでも、借金です。
複雑な特徴をもつリバースモーゲージ。
生活に困って安易にはじめてしまうと大変な問題に直面することもあります。
できれば、そんな生活苦に陥る前に現役時代に老後の生活費を確保しておきたいものですよね。
将来のお金の不安は誰にでもあるものです。
一人で悩まずにお気軽に専門家にご相談くださいね。

 

 

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